Infinite Information
突然のプロポーズだが、別に動揺はしない。
こいつからのアプローチは何度もあった。
それが嫌で中学以来会わないようにした。
まさか二年ぶりに会ったその日にプロポーズされるとは思ってもいなかった。


「嫌よ」

「どうして」

「解決策と結婚に何の関係があるの」

「俺は組織の中でも強いパイプを持っている。
それに二人でなら組織をまとめられる。
部下ではなく、俺が一人の幹部になれば………」

「意味がわからない。
だからって嫁になる理由がどこにあるの」

「女の総長では今後難しくなるだろう。
男の俺がアカネの右腕としてサポートさせてもらう」

「冗談はよしてよ」

「冗談じゃない」

「話がウマすぎる。もしかしたら、あなたが反乱の首謀者じゃないの」

「それはない」

「どうして」

「今までは悪いことをした。
俺は………
アカネの気を引くためにわざと意地悪をしてたんだがそれが裏目に出てしまった。
でも、これからはアカネの助けをしたい」

「そう、ありがとう」

「それじゃあ」

「帰って」


私はヨシトを家から追い出した。
バカバカしい話だ。
ヨシトから貰った情報はありがたいものだった。
だけどなんで嫌いな奴と結婚なんてしないといけないのよ。
私は部下にヨシトを家に入れないことを任務として連絡した。
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