Infinite Information

―――集会所
私は中央に座った。
幹部は私を見ていた。
私は幹部の顔を一人一人確認して話し始めた。


「皆さま方、今回は御集り頂き、誠にありがとうございます。
日増しに暖かになりましたが、皆さまにおかれましてはますますのご発展のこととお慶び申し上げます。
さて、今回御集りして頂いたのは今後のことでございます。
私たちの組織はこれからこの国、『ヘブン』と戦争をすることになります。
しかし、これが行われるに伴い、組織内部で不穏な者がいると聞き、緊急の集会を開かせてもらいました。
今後のためにも内部間での争いは避けるよう、お願い申しあげたく、御集りをお願いしました」


私は一礼をして、『辻本シュウイチ』を見た。
どう行動してくるのだろう。


「ほう、内部で反乱ですか」


『辻本シュウイチ』が話し始めた。


「総長、それはどこから出た情報何でしょうか」

「それはお教えできません」

「そうですか。
それなら仕方がない。
私がその首謀者です」


シュウイチは隠すこともなく、さらりと言ってしまった。
何を考えているのだろう。
この男は………


「私は父があなたに殺されても何とも思わなかった。
だが、息子のマサルが泣いていたんです。
その姿を見て私は決心したのです。
この組織はもう終わりだと」

「どういうことです」

「やり方が古いのです。
なぜ女のあなたが私たちの総長をするのですか。
何の成果もあげていないあなたが………」

「それはまだ歳を満たしていないからです。
本当は二十歳になった頃に継ぐはずだったのです。
けれどもお父さんがいなくなり、私が後を継ぐことになった」

「ようは、まだあなたには継ぐ資格がないということですね」

「………」

「私にはある。
『W』という組織に大きな成果を上げてきた私には………」

「でも、あなたは総長の条件『誰よりも強い』ことを満たしていない」

「それなら、この場で証明しましょう」


バーン………

突然、爆発音が聞こえた。