Infinite Information
「タクヤにはわからないことだ。
巨額の研究資金を費やして作ったならば、その額の研究をするに決まっている。
誕生して研究が終わるわけがないだろ。
俺たちは共に痛みを知るものなんだ。
だから、俺らはこうして出会えたことで仲間として行動出来る」

「それで仲間を作って世界に復讐か…くだらない」

「世界に復讐か…それならもう終わったことだ」

「どういう意味だ…」

「俺ら、多才能力者は全員、当時の研究者を殺害した」


アウルは笑いながら話した。
俺は怖くなった。
こいつらは尋常じゃない…


「俺らは研究者からの命令もなく…自由になったとき、出会ったんだ。
それが神だ」

「神ね…幻じゃないのか」

「いいや。あの人は人間だ。
この世界を作ったね」


俺はアウルの言っている意味がわかった。俺はアウルの話を聞きながら『infinite information』を頭に浮かべた。

『このゲームはプレイヤーが住む世界を別の視点から描いたものだ。
そう、プレイヤーの住む世界は『infinite information』だ。
偽りの世界を生きる人々。
そんなことも知らない人々はこの世界を真実の世界だと信じてしまった』


「そして、俺たちは『G』のメンバーとして世界を守る者となった」

「…」

「どうした…
急に考え込んで…」

「いや、話を続けてくれ」
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