Infinite Information
その瞬間…戦闘機が燃えた。
パイロットは脱出したのだろう。
パラシュートが何個も空に上がった。


戦艦から次々に戦闘機が飛んでいくが、次々に落とされていく。
こんなことができる人間は一人しか知らない…
戦艦が中破し、戦艦等が引き返していった。
お客は『ヘブン』の『悪魔』が見れて嬉しがっていた。

俺は双眼鏡を見ながら神山を見つめていた。


「相変わらずだな…」


独り言を言いながら眺めていると、神山が船に向かって飛んでくるのを確認した。
お客は叫びながら、船の後方に移動していった。
船長と船員は甲板から動かない。


神山が船に足を付けた。
俺と神山は目があった。


「この船は軍の船じゃない。
だから、『悪魔』は立ち去ってくれ」


船長が叫ぶが神山は動かない。
俺は道を塞いでいる船員をどかしながら、神山の前に立った。


「久しぶりだな。神山」


俺は握手を求めた。


「久しぶり…」


そう言うと神山は俺の握手を受け入れた。
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