Infinite Information
「あー、皆さま、本日は突然のお誘いにもかかわらず、数多くの方々が着て頂き、誠にありがとうございました。
これも皆様の…」

「丁寧な話は良いから早く乾杯しろー」


一人の発言で皆も同じようなことを言い始めた。

伊藤君はため息をつき、グラスを掲げた。


「仕方がないな…
本日は神山御夫妻の祝いです。
それでは皆さまグラスを掲げてください」


私達も含めて皆がグラスを掲げた。


「十年ぶりの再会に感謝を込めて、乾杯」


「乾杯」


乾杯と同時にグラスに入ったお酒を飲み始めた。

飲み終わると、勢いよく笑い声が広がった。

私立青竜学園を卒業して、十年ぶりなのに、皆を見ても懐かしく思えなかった。

最近卒業したような気分がしたからだった。
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