Infinite Information
私は夫の方へ向かった。

夫は寝ていた。

どうしたのだろう…

私が夫も見つめていると後ろから呼ばれた。

私は振り返ると山本君がいた。


「やあ、ナナミ…
久しぶり。元気だったか」


私は驚いた。

山本君が私に話しかけてくるとは考えてもいなかった。


「うん。元気だった」

「神山はどうしたんだ。
ここに来てみたら、寝てるじゃないか」

「わからない。
来たときまでは元気だったけど…」

「そうかぃ」

「ビンゴゲーム、おめでとう。
一番にビンゴするなんてすごいわ」

「このカードのことか。
これはそこに寝ている神山のビンゴカードを借りただけだよ。
ただ、偶然にもビンゴしたにすぎない。
俺の運と神山のカードの引きの運がマッチしただけのことさ。
でもいらないな…
世界一周旅行のチケットなんて…」
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