Infinite Information
二日目の夜、私は病院が騒がしくなり、お母さんを起こそうとした。
でも、私の看病に疲れていたのか、起きなかった。
私は気になり、病室を抜けだした。私は音を頼りに歩いた。
空気の流れや感覚などの条件から、移動した場所から動かない方がいいと判断した。


しばらく待つと、毛布をかぶった男の子が現れた。
私は男の子を見た時、嫌な感覚がした。
何かが違う。
それが第一印象だった。
私は彼が気になった。
今まで出会った人の中でこんなに興味を持った人はいなかった。
私は男の子の後ろを付いて行った。
後ろを歩いていても伝わってくる嫌な感覚。

後ろを歩きながら、男の子の行動を見た。
見ていて、自分の感覚だけで歩いていると思えた。
それでも、私と同じぐらいの子のような戸惑う様子もなく、道を歩いていた。

やがて、男の子は一つの病室の前に着いた。
男の子はドアを砂のように変えた。
私は男の子が入った病室に入ると、嫌な感覚は消えていた。
だけども、部屋の電気が付いたり、消えたりしていた。
この男の子は他の人とは違う。
危ない人だとわかった。
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