Infinite Information
三日目の朝、私は先生から診察結果を受けることになった。
私とお母さんは指定された時間に森下先生の診察室に向かった。
私は行きたくなかった。
診察よりも病室から出たくなかった。
昨日出会った男の子と遭遇するかもしれない。
私は昨日の出来事を誰にも話していない。
だから、お母さんは私がどうして病室から出たくないのかを不思議そうに思っていた。
私はお母さんの説得で手を繋いで診察室に向かった。
周囲を確認しながら、男の子に会わないようにした。

診察室の入口前の椅子に座った。
私は落ち着かなかった。
ここから逃げ出したい。
それしか頭になかった。
五分程待つと「藤沢ナナミさん」とドアの内側から呼ぶ声が聞こえた。
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