Infinite Information
―――そして、現在 
世界は暗黒の時代から一千年が過ぎた。
人口は40億人になる。
20歳になるまでに『才能』を開花させる者は9割を超える。
暗黒の時代が過ぎ、平穏な時代なった。
それと同時に人々の価値観も変わった。
人々を導いたのが『才能』であれば、人を惑わすのも『才能』である。
人としての価値を象徴するのが『才能』であるならば、『才能』が開花しない者はどうなるだろう。
若者は20歳を過ぎると職を探す。
けれども、『才能のある者』と『才能のない者』では扱いが違う。


『能力開発機関』である学校では扱いは皆、平等である。
『才能』を開花させることが目的であり、能力向上も視野に入れているためだ。
学校を卒業して社会に足を踏み入れたとき、本当の世界を知るのだ。
『才能のある者』だけが豊かに暮らす世界………


『楽園』だと
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