Infinite Information
4. その名は『白崎ナナミ』
―――僕達はナナミを助け出した。
山本と辻本に連絡をして僕の家に集まった。
伊藤に起きた出来事を話した。
伊藤が言うには、ナナミを捜している最中に『W』の者が伊藤に声を掛けたそうだ。
ナナミを人質にしたので無抵抗でビルまで付いて行った。
ビルに着くと、男は去り、別の奴が現れた。
そいつが『W』の総長だ。
そして、僕が現れ、現在に至った。
ナナミにも出来事を聞いたが話したくないのか、記憶が飛んだのかはわからない。
話を聞けなかった。
ただ、「ありがとう」の一言だった。
一応、伊藤が家出ということで辻本が預かっていたことにした。
親、学校、その他色々に迷惑を掛けないように、若さを利用させてもらった。
僕が能力に目覚めたことを伊藤が皆に報告した。
皆から祝福を受けるが別にどうでもよかった。
伊藤が知っているのは僕の能力が『具現化系』ということだった。
僕は本当の能力『選択』と『超越者』のことは話さなかった。
面倒なことになると思ったからだ。
問題は『C』の今後である。
僕達は現在、高校二年生であり、来年には職を探さなくてはならない。
進学したいのなら別だ。
僕の学校は進学校ではない。
たいていの人が職に就く。
それにそろそろ現実を見るべきだろう。
所詮、高校生五人が頑張ったところで世界は何も変わりはしないことを………
ナナミのことにしても、『W』のことにしても僕達の考えの甘さが原因なのだ。
僕は皆に言った。
「伊藤、それに皆………
もう辞めないか」
皆が僕を見る。
僕も言った以上、言葉を曲げる気はない。
山本と辻本に連絡をして僕の家に集まった。
伊藤に起きた出来事を話した。
伊藤が言うには、ナナミを捜している最中に『W』の者が伊藤に声を掛けたそうだ。
ナナミを人質にしたので無抵抗でビルまで付いて行った。
ビルに着くと、男は去り、別の奴が現れた。
そいつが『W』の総長だ。
そして、僕が現れ、現在に至った。
ナナミにも出来事を聞いたが話したくないのか、記憶が飛んだのかはわからない。
話を聞けなかった。
ただ、「ありがとう」の一言だった。
一応、伊藤が家出ということで辻本が預かっていたことにした。
親、学校、その他色々に迷惑を掛けないように、若さを利用させてもらった。
僕が能力に目覚めたことを伊藤が皆に報告した。
皆から祝福を受けるが別にどうでもよかった。
伊藤が知っているのは僕の能力が『具現化系』ということだった。
僕は本当の能力『選択』と『超越者』のことは話さなかった。
面倒なことになると思ったからだ。
問題は『C』の今後である。
僕達は現在、高校二年生であり、来年には職を探さなくてはならない。
進学したいのなら別だ。
僕の学校は進学校ではない。
たいていの人が職に就く。
それにそろそろ現実を見るべきだろう。
所詮、高校生五人が頑張ったところで世界は何も変わりはしないことを………
ナナミのことにしても、『W』のことにしても僕達の考えの甘さが原因なのだ。
僕は皆に言った。
「伊藤、それに皆………
もう辞めないか」
皆が僕を見る。
僕も言った以上、言葉を曲げる気はない。