Infinite Information
―――そして、現在
世界の成長は止まってしまった。
『神』が望んだ世界から人は成長をしなかった。
できなかったのかもしれない。
世界が滅びる前は何千年もかけて作った文化をわずか五十年で完成させてしまった。


歴史がなく、ただ作ってしまった。
数学でたとえるなら計算過程がなく答えだけができてしまったような状態である。
そんな世界で人々は暮らした。
人々は勉学よりも『才能』を重視するようになり、世界の成長よりも維持することを望んだ。
そのため、研究や開発分野では何の評価もされない状態となった。


初代総長はそんな世界に嫌気がさし、組織を作った。
それが『W』だ。
『世界の成長を求める』研究者や科学者の集まりであった。
しかし、世界は彼らの行動を無視した。


そして現在、活動は活発化してしまう。
『穏健派』は『過激派』には逆らわない。
彼らは世界を変えてほしいとお願いする。
逆に『過激派』は予算を貰い、世界に訴えた。


それが『W』………


総長の条件である『誰よりも強い』というのは先々代の私の叔父が作ったものだった。
総長を決めるときに決められず作ったものでそれがきっかけで私のお父さんが五代目を継いだ。


そして、現在はお父さんの後を継ぎ、六代目となった。
『W』の基地は私の叔父が作ったもので辻本家の地下が基地となっている。
私の家を中心に半径300メートルはすべて『W』の者が住んであり、地下でつながっている。
『W』の総長は基本基地にいて、活動するのは部下であるため御父さんの正体を知るものは少ない。
私はお父さんに鍛えられ、中学生の頃にお父さんを超える強さを持った。
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