不良彼氏〜金髪と天然〜




その後、奈那子さん、歌穂と中上くんを乗せて車は更に走り出した。



歌穂と中上くんが真ん中の列の彰吾の隣に座って、奈那子さんはあたしの隣に座った。



因みにあたしのもう片方の隣は小沢くん。



なんか彰吾と仲がいいらしく、さっきからずっと喋ってる。



その様子をただボーッとしながら眺めていると、



「…ユズちゃん、ユズちゃん」



「あ、はいっ」



「その………隣の人、もしかして彼氏さん?」



「えぇぇぇぇえ!!」



あたしは奈那子さんの思いもしなかった質問にびっくりして思わず大声で叫ぶ。



「うるせぇ。ちょっとは静かにしろユズ」



アツ兄が少し不機嫌そうに言う。



「いやいやいや、そんな関係じゃないですっ!あり得ないですっっ」



あたしは慌てながらも答える。




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