不良彼氏〜金髪と天然〜
「…ん???」
次の瞬間、男の子と目があって、
目を見開いてパチパチ瞬きをする男の子。
「あ、ご、ごめんね!ビックリした??俺、他に人がいるとか思ってなくて、つい…」
「あ、ううん、全然いいよ」
びっくりしたけど、とりあえず笑顔でかえした。
「えっと、この教室で補修受けてるってことは一年だよね?俺も一年!同じく補修~」
なんて言いながら、あたしと同じ課題のプリントをひらひらさせる。
「うん。一年の芦田柚」
「あ、俺は広谷康輝(ひろやこうき)よろしくな。あ、隣いい?」
「うん。いいよ!どうぞ」
あたしがそう言うと、広谷くんは隣の席に座って課題を始めた。
そんな広谷くんをあたしは横目でチラッと見ながら、補修が1人ぼっちじゃなくてよかったー、なんて考えていた。