不良彼氏〜金髪と天然〜




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『ちょ、ちょっとユズ!!なにしてんのよばかっ!』





「だって、その場の空気で言っちゃったんだもん…ついうっかり。」




夜、追試のことを心配してくれていた歌穂から電話が来て、康輝くんの今日の謎の行動についてのことも一緒に話した。





『バカだなぁ、もうユズってば、聞かれたんだからちゃんと言わなきゃ!好きな人いますって!』




あたしが好きな人いるのかと聞かれた時に、いないって言っちゃったことに対してのお説教中。




『ユズは小沢くんが好きなんでしょ?』




「う、うん…。」





そう、私は小沢くんが好きなんだ。
てことは、今日、好きな人いないって言っちゃったことは嘘で、




嘘ついちゃったんだよね、、あたし、康輝くんに…。





『まあ、でも別に絶対正直に言わなきゃいけないってわけてもないけどね。でも…』





それだけ言って、電話の向こうで黙る歌穂。




「……でも、なに?歌穂」







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