不良彼氏〜金髪と天然〜
『ユズ、さっき広谷に頭撫でられたって言ったよね?』
「う、うん」
たしかに、頭撫でられたし、さっき歌穂にもそのことを話した。
『てことは、もしかして広谷って、ユズのこと好きなのかもよ?』
「へ!?!?な、なに言い出すの歌穂ってばっ、だって康輝くんとはまだ知り合って一週間くらいしか経ってないし、そんな、好きとかないよ!」
うん。まだ知り合って間もないし、補修やってる間、ちょっと喋ってただけなんだよ、
ないよ、そんなこと…。
その日の夜、歌穂との電話が切れてからも、あたしの頭の中から康輝くんのことは離れなかった。