不良彼氏〜金髪と天然〜
☆第3章☆
新学期は嵐の予感!
そして、夏休みも終わって今日から2学期が始まった。
康輝くんのことは、まだ頭の中にモヤモヤーっと残ったままだったけど、久しぶりに小沢くんに会えるって思いが勝ってあまり気にもとめなくなっていた。
だけど、小沢くんと会えるのを楽しみにしてたのに、2学期が始まって2週間しても、小沢くんとはまだ一度も会えてなかった。
お昼休みも放課後も、必死で探しても小沢くんは見つからなくて、半分ヘコみかけていたころ、
ーーブーブーブーブー…
お昼休みが始まった直後、携帯のバイブが鳴った。
ー受信メール1件。
もしかして小沢くんかも。なんて淡い期待をよせながらメールの受信画面を見ると、
『小沢くん』
「わ、わっわっわーー!きたっ!!」
待ちに待っていた、小沢くんからのメール。
びっくりして大きな声を出して勢いよく椅子から立ち上がった。
「ちょ、ユズっ!!」
「あ、ごめん歌穂、つい…」
我に返って、自分のしたことの恥ずかしさに気づいて赤くなった。
それをみていたクラスのみんなもクスクス笑ってるし…
最悪だー。 …でも、小沢くんから連絡がきたことは本当に嬉しくて、急いでメールを開いた。