不良彼氏〜金髪と天然〜




「ウゼェ、つか隣座んな!!」




ドンッ!!!!




そう言うと小沢くんはあたしをベンチから突き飛ばした。



「……いったぁ…」



あたしは思いきり地面に突っ込んだ。



「……ぁ…」



ん?



今一瞬小沢くんが何か言ったような気がしたんだけど、気のせいか。




「あぁ!ねぇねぇッ今座んなって言ったよね?わぁ!!小沢くんがウゼェ以外の言葉言ってくれた!!初めてだーっ」




小沢くんが別の言葉を言ってくれたことが嬉しくて、擦りむいた傷の痛みなんて全然気にならなかった。





< 9 / 105 >

この作品をシェア

pagetop