たった一つの流れ星
5
窓の外は真っ暗だ。この電車はずっとトンネルを走っているのだろうか。窓に自分の顔が映る。
確かにバイクであのカーブを曲がろうとした。ダメだ、曲がりきれない。と思ったことも覚えている。しかしそこから先がいくら考えても出てこない。もし事故にあったとしても、窓に映る自分の顔はいつもと少しも変わらない。何があったんだろう。
不意に車内に雑音が入り、アナウンスが入った。
「この度は、皆様お疲れ様でした。長かった方も、短かった方もいらっしゃいますが、皆様やり残したこと、悔いになっていることもあると思います。今回、新しくご乗車になられた方には車掌の方からご説明に参りますのでしばらくお待ちください。」
アナウンスはそこままでで、後は電車がレール上を走るような音だけが残った。
確かにバイクであのカーブを曲がろうとした。ダメだ、曲がりきれない。と思ったことも覚えている。しかしそこから先がいくら考えても出てこない。もし事故にあったとしても、窓に映る自分の顔はいつもと少しも変わらない。何があったんだろう。
不意に車内に雑音が入り、アナウンスが入った。
「この度は、皆様お疲れ様でした。長かった方も、短かった方もいらっしゃいますが、皆様やり残したこと、悔いになっていることもあると思います。今回、新しくご乗車になられた方には車掌の方からご説明に参りますのでしばらくお待ちください。」
アナウンスはそこままでで、後は電車がレール上を走るような音だけが残った。