たった一つの流れ星
佑二はバイクに跨るとキーを回す。マフラーが唸る。ヘルメットを被ったところで肩を叩かれた。振り向くとびしょ濡れの亜紀が泣きながら何かを懸命に言っている。追い掛けて来たようだ。ただバイクのエンジン音とヘルメットで亜紀が何を言っているのか全く分からなかった。
佑二は大声で「どけ!」
と亜紀を振りほどくとバイクを飛ばした。水しぶきをあげながら。
佑二は大声で「どけ!」
と亜紀を振りほどくとバイクを飛ばした。水しぶきをあげながら。