キミと出逢えた。【仮】


なんでいんだ?

ここ立ち入り禁止なはず…。




て、俺も同じか。




どうやら、その女は俺には気付いてないみたいだ。




まぁ、気付いても話かけたりはしねぇだろ。


恐ぇーって逃げてくだろ。



なんて考えていたら
ふと女が視界にはいった。


ていうか、目の前にいる。


じっと、見つめられ
少し戸惑っていると
女が口を開いた。




「…口切れてるよ?
大丈夫?」



「あ?…あぁ。」


またじっと、見つめられ
沈黙。


なんだコイツ。



「…ッイテェ。
何すんだよ?」



「消毒。
はい、絆創膏。」



当たり前でしょ?

みたいな顔で俺の傷の手当てをする女。



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