~ ☆プレーチェ★ ~



 あんたが言ってるのか?

 俺の頭の中に!?



 眼の前に立ってるこいつと眼が合って

 俺が頭の中でそんな風に心の中で問いかけた。



 届くわけがない、そう思っていながら

 もしかして! と確かめるように。



 果たして……。



「どうしたのよ、聖?」



 が、こいつが何かの反応をする前に

 母さんが俺に声をかけてきて、同時に顔を覗き込んできた。



「っ! 何だよ!」



 いきなりだったからビックリして、後ろに1歩下がりながらつい怒鳴ってしまうと



「何だよじゃないわよ!

ヘンなこと言ってたかと思ったら、急にボーッとして!

本当にどうしたの?」


 怒り気味になりながらも、心配しきっている表情の母さんがもう一度同じ質問をしてきた。


 でも今は母さんの心配より、ガキの答えが聞きたいんだ。



 何で答えないんだ、こいつ!



「大丈夫だから……!」


「大丈夫そうにも見えないよ?」


「なっ!?」


 俺の適当な言葉がまた途中でガキに遮られた。


 今度は言葉でだったが、どちらにしても相手は変わらない。



 いい加減にしろ、と思ってガキを睨んだが

 その先にあったガキの瞳が鋭く光って睨み返してきたから

 その視線に威圧を感じて言葉も思わず飲み込んでしまった……。






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