~ ☆プレーチェ★ ~

 ふん!

 ホントのことだもん!


「それより、本題に戻ります!」


 パンッ!と手を叩けば、聖ちゃんも口を閉じて黙ってくれた。


「月菜達月天使は、月世界っていう今いる次元とは違うけど

いつでも聖ちゃん達の様子を見守ることができる世界にいるんだよ」


「今いる次元?俺達を見守っている?」


「次元について話すともっと長くなっちゃうけど

聖ちゃん達が知ってる世界は1つじゃないの。

 この世には無限の数の世界がまだまだ

聖ちゃんも月菜も知らないところにあるんだ。

 で、月菜が住んでいる月世界っていう

別の次元はここじゃなくて聖ちゃんには

まったく知らない未知の世界と呼んでもおかしくない所にあるんだよ」


 次元の話は人間にはかなり難しいからできるだけ教えるなって言われてたから

できるだけ聖ちゃんの疑問にならないように軽く説明した。


「俺のまったく知らない未知の世界って……」


 また同じこと呟いた聖ちゃんは、ふと横を見た。



 なんだろ?



 と思って同じ方見たら、疑問はすぐ消えた。



 ヒュ~~~ッ 



 キィ~~~ッ



 ……月菜が開けっ放しにしてた窓から風が入ってきて

窓も揺れてるのが気になったんだ。



 ヤバイ、今は冬なんだからこの風は人間には寒いはず……!



「ごめんなさいっ」

「いい、座ってろ」



 月菜が慌てて窓を閉めに立とうとしたら

いきなり手が月菜の頭をグイッと下に抑えて

月菜をまた座らせた。



 ……へぇ、聖ちゃんの優しいとこ見っけ♪


 聖ちゃんは窓の取っ手を両方掴んでパタンと閉めた。


 次にカーテンも掴んでけど、すぐ閉めようとしなかった。



 ん?



 ……空を見てる?




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