~ ☆プレーチェ★ ~
だから、その気持ちも込めて聖ちゃんの眼をジッと見つめた。
「誰だってこの話しを最初から信じる人はいないよ。
それくらい、何回も繰り返してきた分よく分かってるつもりだし」
「………」
そう、口で説明したってすぐに信じてもらえるなんて思っていないから。
月菜はいつまでも黙って睨みつけてくる聖ちゃんの前で、一瞬目を閉じた。
…………………。
「〝信じないと分かってて、何で聞かせようとするんだよ!?〟って?」
「……!?」
今、口も開いていないのに、黙って睨みつけているだけの聖ちゃんの思っていることを口に出して言い当てたから、聖ちゃんがビックリ顔をして……。
プッ (笑
「あ…」
その顔が面白かったから、つい笑っちゃった!
ヤバイヤバイ(苦笑
「このっ!」
「ゴメン!ゴメンって!そうすぐ怒らないでよ」
「怒らせてるのは誰だ?」
「月菜だけどさ。でもすぐ謝ったでしょ~」
両手でまぁまぁと抑えながら、立ち上がろうとしてる聖ちゃんを座らせた。
あぁ~。また睨んでくるし……。
ま、とにかく!!
「こんな風に、心の声を聞くこともできるの。
信じてくれる気になった(笑)?」
お怒りが静まるように微笑みも作って聞いてみる。