~ ☆プレーチェ★ ~


「ってことで。月菜はしばらく聖ちゃんの従妹ね♪」

 じゃないと、聖ちゃんだけ話がついていけてない人って目で見られちゃうよ♪

 念を押すように言うと、聖ちゃんはすごく納得がいかないという顔をしていたけど

 渋々頷いてくれた。



 やった!

 ここまでは何とか話が進んだ。



「じゃあ、説明もついたし

夜もかなり遅いんだからもう寝ようか」



 そう言いながら

〝おやすみ〟と手を振って、

 聖ちゃんに背を向け、部屋の扉へ向かった。



 人間の聖ちゃんだって疲れてるだろうけど

 その聖ちゃんをずっと見てた月菜だって

 ホント疲れたよ。


 そう思って、今日はもう休もうって言ったのに……。


「おい、どこ行くんだ?」


 …………。

 どこ行くのって……。

 なんで聞くの?




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