~ ☆プレーチェ★ ~


「……………ホントに大丈夫かよ、このガキ」


 ハァ~ッ、と深く溜め息をまた吐きながらボソッと呟くと、


「何?聞こえないよぉ」


 この言葉に敏感に反応するかのようにガキが聞き返してきた。


 さすがに俺も、昨日の今日で本人目の前に口からガキとは言いづらく感じ

 ちょっと気まずくなって視線を逸す。


 でもガキは答えを聞かなきゃ気がすまなそうな顔で

 俺を見つめ続けてくるんだよ……(汗


 そのまま、また心の中を読まれてしまう前に立って

 ガキの頭に手を伸ばしてその短い髪をワシャワシャと掻き乱した。


「わっ、わっ、ちょっと~~~!!?」


  ふんっ!
  まぁ、こんな奴だ。
  言っても絶対聞かないんだろうし。


「……あんたは、何が何でも俺の傍にいるって言うんだろ?」

「え?……あ、うん、そう!」


 俺の手を頭からどかそうとしていたガキは

 問いかけに一瞬キョトンとしたが、すぐに慌てて大きく頷いて返事してきた。


 そうしたどこか抜けていそうな感じの態度に呆れもしつつ、俺は言ってやった。


「じゃあ、勝手な行動はするな」

「はい?」

「あんたみたいなヘンなのがうろつけば

確実に騒ぎになる確率の方が高いから

勝手な行動するなって言ってるんだ」


 わかったか、と納得させるように再び問いかける。


 しかしガキは、頷かず、返事もしない。

 それどころか、かなり不満そうな眼をして、今にも文句を言いそうだ。
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