~ ☆プレーチェ★ ~


 左指に熱い感覚がつくと両手に溢れていた光りは静かに消えていった。

 いやぁ、結構眩しかったぁ~。
 でも、成功かな♪♪

 眼を開いて左手の確認しようとしたけど


「って、何だ今の!それに何だこれ!?」


 その大声にこっちの方がビックリした~……


 でも、聖ちゃんにしてみれば、やっぱり今のがかなり驚きの場面だったんだろうね~。


 説明を求める眼差しでこっちを見てくる聖ちゃんを

 どう納得させたらいいものかと考えながら見つめていると


 何が気に入らなかったのか聖ちゃんはなんかメガネ越しから貫通させる勢いもあるような

 怒りの眼差しを返してくるから訳が分からなかった…。


 何をそんなに怒っているのか聞こうかとも思ったけど

 ふと、部屋の外の空気が変わってきた感じがして扉の方を振り向いた。



 ……なんだろう? 
 ……下、居間の方?

 じゃあ、千麻さんか。 
 ……こっちの方を気にしてる……

 不安そうな空気がある…。 
 大声が原因なのかな…。


「おい、ムシしてんなよ!!」

「キャッ!?」


 扉越しに気配を読み取ってるとこに

 いきなりの怒鳴り声と肩を乱暴に掴まれたからすっごくビックリした! 

 心臓が飛び出てきそうなのを抑えながら

 なんなのかと睨んで見上げると、目の前に指輪が突きつけられた。

  
「これ!なんだよこれはって聞いてるんだよ!答えろ!!」


 ものすごい剣幕で何を言ってくるのかと思えば……。

 月菜は怒りで顔を赤くしている聖ちゃんと

 指輪を交互に見てからフゥッと溜め息を吐いて


「指輪だよって、つける前に言ったでしょ」


 なんでこんなことで怒鳴られなくちゃいけないのかと

 呆れ、ちょっと首も傾げて答えてみた。

 
 でも、なんかこれが更に聖ちゃんの怒りを増幅させちゃったみたい…………;;

 質問に答えたら、よけいに肩を掴む手に力が入ってきて……い、痛い(>_<)!
 

〝放して!!〟


 って言おうと思ったら、その前に突き飛ばすように解放されて

 あやうく倒れそうになった……。

 
 なんとか体制を持ち直しかけた時に、

 ガァンッ!

 うわっ(>_<)!


「あんたなぁっ!」


 机が殴られてすごい音が出ると同時に

 またがなり声をぶつけてきたから、身がすくんでしまった……。


 ら、乱暴だなぁ~~!!


 まだ痛い肩をさすりながら、キッと聖ちゃんを睨むけど

 最初から怒ってる様子の聖ちゃんにしたらたいした事もないみたいで…。


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