白いベンチ


私の隣に座ると涼平は空を見上げた




『ここ来たら咲ちゃんいるような気がしたんだよねぇ』




「なん…で?」

不思議に思う私を見てにこっとまた笑った


『帰るとき寛貴と話してんの見たんだぁ。気使うなぁって顔してたし。』



一緒に帰れないって話してたとこ見られてたんだ。

てか寛貴って…


てゆーか顔!私そんな顔してた?




『ぷっ!』



涼平は吹き出した




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