白いベンチ
『用?そんなのないよぉ。んー、寛貴が付き合ってる子がどんな子か気になっただけ。てか先輩って!高校違うし咲ちゃんの先輩じゃないんだから涼平でいいよ!』
腕を組んで考えているように首を傾げ話していたが、急に視線をぶつけてきて微笑んだ
人懐こい表情に、胸の奥で心臓が強く跳ねた
「寛貴と友達なの?」
たぶんそうだろうと分かっていたが聞いた
『友達ってゆーか…まぁ友達か。』
歯切れの悪い返事だった