白いベンチ


私はあの白いベンチに腰かけた

涼平が来るかは分からない


でも私は会えると思っていた
根拠はない…


(よく考えたら部活やってる人なのに…こんな早い時間にいないか…)



ベンチに座り一息つくと冷静になることができた…
やっぱり涼平には会えないような気がしてきた




携帯を開くと5時をさしていた




どのみちこんな早い時間に帰りたくない


ぼんやりと空を見上げた




「本でも持ってくればよかった…」




小さく呟いたとき





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