White Witch
「いや、いきなりだったから驚いた。」

「どんな感じなのか気になって…つい。ごめんなさい。」
改めて自分がしたことを考えると恥ずかしい。
まともにニクスさんの顔を見れない。

うつ向いていると、自分の肩にかかったシャツに気づく。

「これ、ニクスさんの!」
慌てて脱ごうとすると、手で止められた。



「…着てて。」

「それではニクスさんが冷えちゃいますよ?私なら平気です。」

「こっちが平気じゃないから、ちゃんと着てて。」

そういって、シャツのボタンをとめていく。

「これからは、人前で肌を見せてはいけない。必ず見られたら隠すんだ。」

そういうものなの?
ここだと誰かって言われても、動物ぐらいしか来ないからわからなかった。

「はい。気を付けます」

元気よく返事をしたミランダにニクスはこれでは先が思いやられそうだと感じた。

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