White Witch

「でも、刺されてすぐに毒の影響が出るのにニクスさんには毒の体制があるのかもしれないです。」

ちょっと尊敬の眼差しで見られている気がするのは何故だ?
と、思いながらも毒の体制といえばついてるなぁと思った。

「でも、いくら体制があるからと言っても猛毒には変わりないので、家に帰ってしっかり処置しましょう。」

二クスはもう家に帰るのかと思った。なぜなら泉に潜り始めて1時間もたっていないからだ。

「しかし、カイソウは十分に採ったのか?俺はそんなにたくさん採っていないぞ。」

「大丈夫です。ほらもうこんなにあれば十分ですから。」

と、言って見せたのは山のように積み上がっているカイソウの山。
その量にいつの間に・・・と唖然としていると。

「ザハルがほとんど採ってくれたんです。ザハルは本当に頼りになります。」

そう言って、ミランダは隣に居るザハルを撫でる。
ザハルは気もちよさそうにミランダの手にすりより、ニクスを見て勝ち誇ったようなバカにしたような笑みを向けた。

なんだ・・・この猫もどきに負けた気分は・・・


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