眼鏡王子と地味姫
「姫、クラス見に行こう♪」
璃南とクラス離れたらどうしょ(ノ_・。)
「姫ぇーー、同クラやぁ。1年よろぴこ」
「よかった(v^-゚)璃南と一緒でめっちゃうれしいねんけど」
「それはどーも(*゚ー゚)vってか、あいつと一緒やねんけど……」
あいつ……って??
誰ですかぁ=====!!
「あんたと同じ格好してる人!!」
えっ?変装?
「バカ!めっちゃダサい格好のあいつ」
変装しなくてもあんな格好とかうらやましいねんけどぉ−−−−。
「璃南、あの人の名前なんて言うか知ってる?」
「たしか……、大城 王子じゃなかったけ?」
うそ!!私と名前が似てる……
だって、私が姫で王子くんでしょ?
ヤバくない?奇跡じゃん!!
ますます興味が出てきた。
見てみたいなぁ……
「姫、もうすぐチャイム鳴るし席戻るね?」
あぁー、王子くん見てみたいなぁ
ガラガラ…………
「おはよう。今年、1年担任の川口 敬浩(かわぐち たかひろ)だ。ちなみに教科は、社会だ。よろしくなっ?」
『『キャーーー、ヤバーい。』』
うるさーい!
あんなん、先生って感じじゃなーい。
どっから見ても、ホストじゃん!!
「じゃあ、出席を取る。」
「青木、赤坂、井上……大城…誰か大城を知ってるか?」
「王子は遅れでぇす。ちなみに俺は、金本 雅樹だよ。」
『『キャーー、めっちゃかわいくない?』』
ガラガラ……
誰?ダサすぎじゃん……
「王子遅いじゃん。何してたの?俺、めっちゃ心配してたんだよ?」
「先生、遅れてすいません。僕、家の用事で……」
「そうか、んじゃ席は天野の隣で……」
「天野さんってどの方ですか?」
これは、アピールしたほうがいいの?
「私です。」
はぁ、言っちゃった。
って、さっき王子って言ってなかった?
って事は、あの人が大城 王子くん?!
なんか、イメージと違う……
もっと、キラキラした人かと思ってた。
王子も姫もダサダサじゃん……。
「……ぁ、天野さん、よろしくね?」
ビックリした。
「よろしくね?」
はぁ、男子としゃべるのは勇気がいる。