~よくばりなお・姫・様~
なんで・・・
 ~夜~

「愛様!!!!
大変です! 王女様が・・・・」

それは、やはりお母様の死の伝えでした・・・

「お母様がどうしたんですの?」

「お、王女様が・・・
出かけてる途中に何者かが・・・
王女様を・・・・
殺害したんです・・・・」

「えっ・・・!? お母様は今どこに?」

「それが、病院に到着したんですけど・・・
意識不明の状態で・・・・
今さっき電話が掛かってきて・・・
王女様は・・・・  あっ!?
どこへ行くんです!?」

  ダッ

「ハアハア・・・」

お母様!!!無事でいてよ!!!

お姫様は自動扉をこじ開けて、通り掛かった看護婦さんに
お母様の部屋を聞きました・・・・
看護婦さんは目を泳がせながら少しずつ言いました・・・

 バン!!

カーテンを勢いよく開けました・・・
目に映ったのは白い布にかぶされていました
お姫様はおそるおそる布を取りました
最初は医者の誤診だと思いお母様の頬に触れました
そのとたん手をひっこめました・・・
お母様の頬は硬く、ひどく冷たかった
それは、死人を触った事のある人じゃないとわからないほどの
冷たさだった
だけど、お母様の顔はいつもと同じように温かみのある笑顔だった・・・
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