~よくばりなお・姫・様~

慈愛の家


「ねぇ、まだ?」

「まだよ!」

~数時間~

「もう、日が暮れてきたよ!」

「うるさい!!!
そんなにあの家に戻りたいの!?」

「戻りたくないよ・・・」

「じゃあ、少しは黙ってて!」

「・・・・・」

ボクは慈愛の家は無いと思った・・・
だんだんと、時間が過ぎてくるにつれて
愛が焦っているのがわかった・・・
時計なんて無い・・・
でも、ボクの体内時計では8時だと
思う・・・
こんな森の中でボク達は迷ったんだと
思った・・・

「・・・一樹・・・
今日はここで、寝ない?」

そこは、暗闇に目立つほどの
でかい洞窟だった・・・
ボク達はそこで寝た・・・
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