~よくばりなお・姫・様~

甘いリンゴ


~次の日~
 
私は一樹としゃべる事が
 少なくなった…

「・・・・」

 何かを誤解しているのかな?
だとしたら・・・
私の好きな人が男だと思っているのかな?
でも、ありえないとは、言えない・・・

「あ、あの・・・
私は・・・・
男の人なんて好きじゃないですよ?」

「・・・・」

と、言っても王女様は振り向きもしない・・・
私は、これからずっと
そんな毎日が続くなんてヤダ・・・・
王女様は、ほんの少し意地っ張りだ・・・
だけど、私はそんな所も好きだった

幸せすぎると後が怖くなる

というのはこういう事なのかな?
今は、なんだか
 とっても、甘いリンゴが食べたくなってきた・・・
現実がこの、リンゴみたいな
甘さだったらいいのに・・・
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