多重書きの二等辺三角形
屋上に行くと純ちゃんが立っていた。
緩めたネクタイに大きめのカーディガンがすごくカッコイイ♪
「どうしたの~?」
『ユナ…サボろ?』
私達は校庭を眺めながら手を繋いだ。
砂とサッカーボールがすれる乾いた摩擦音。
風に揺られて歌い出す草木。
バスケゴールにボールが入った時のシュパって音。
なんだか全ての音が今の私には拍手みたいに聞こえたよ。
私たち2人のことを祝福してるのかなぁ?って。
あっ、自惚れすぎ?(笑)
う~ん…幸せー♪
私は無意識に伸びをしていたんだ。