多重書きの二等辺三角形

『なぁ、ユナ。空見てみ?』


学校で1番高い場所…


それが屋上。


そしてその屋上より更に高い空を2人で見上げた。


自由自在に姿を変えていく雲。


ひとつひとつに名前を付けたいもんだ♪


私は雲の大きさにため息が出た。


はぁ、なんでこんなに人を好きになったんだろう?


どうしてこんなに大好きなんだろう?


人を恋するって気持ち良いなぁ。


『ユナ…』


「ん?」


『今まで俺達、同じ空の下で違う人生を歩んできたんだよなぁ。なのにこうして出会って、恋におちた…。それって本当にスゴイことだって思わない?』


「思うよ♪」


私達は会うべくして会ったんだって思ってる。


運命の2人だって☆

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