多重書きの二等辺三角形

走って、走って、走って…


たどり着いた先はいつもの小さな公園だった。


『いやぁ、サボっちゃったね。』


純ちゃんが笑いながら言った。


「はぁ、はぁ。…少しヤバイかもね?(笑)」


息が切れてる私。


息が切れてない純ちゃん。


今まで私“愛されたい、愛されたい”ってそればっか考えて生きてきた気がする。


でもそれがいつの間に“愛したい、愛したい”に変わってる。


そんな心境の変化がこんなにも素晴らしいことなんだって初めて知ったんだ。


純ちゃんが私をどれだけ好きかなんて関係ない。


私がどれだけ純ちゃんが好きかだけなんだ♪


こういうのを本当の幸せって言うのかな?

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