多重書きの二等辺三角形

『流した涙の分だけ人を好きになったんだね。誰よりも愛したんだね。本当に偉かったね。頑張って、頑張って、頑張って…本当に偉いよ。ひかりちゃん…今の君とってもカッコイイよ。』


もう私は涙を止めることが出来なくなっていた。


そして涙と一緒に純平を好きな気持ちも溢れ出てきた。


『よく頑張った。よく頑張った。よく頑張った。』


マスターは私の肩を叩く。


「ねぇ、マスター。私の話聞いてくれる?」


『あぁ、もちろんさ。好きなだけ話してごらん。』

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