多重書きの二等辺三角形
「私のために涙流してくれるの?じゃあ…私まだ生きてていいんだね?」
『当たり前だろ。ユナは俺の彼女なんだぞ。』
「ねぇ、ずっと一緒にいてね。ずっとずっとこうして私の手を握っててね。もう離したりしないでね。信じてるから。私…信じてるから。いいよね?」
結局、最後まで純ちゃんは首を縦には振ってくれなかったんだ…。
決して純ちゃんは昔のような優しい目をしてくれなかったんだ。
昔みたいに私の前で夢語ってよ。
歌ってよ。
笑ってよ。
ねぇ…どうしちゃったの?
私たち、いつから壊れちゃったんだよぉ。