多重書きの二等辺三角形
「ねぇ、恵美…このノート見て。」
私はバッグからノートを取り出して、恵美に見せた。
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「↑これカタチおかしいでしょ?私だけの距離が遠い二等辺三角形。この距離を近づけようって私ずっと必死だったんだ。いっぱいいっぱい努力したの。」
『うん、うん。』
恵美は頷く。
「“純ちゃんはこんな子が好きかな?”とか“どうしたらいつも一緒にいれるかな?”とか。1回の笑顔だけのために何時間も考えてたの。そしてそんな日々がすごく楽しかったの。」
『わかるよ、その気持ち。』