多重書きの二等辺三角形
- 16時36分 -
私は公園の近くの交差点まで来ていた。
夕陽がとても眩しかった…。
そう、これが最後の待ち合わせなんだ。
信号待ちで足を止める私。
横断歩道の反対側に純ちゃんを見つけた。
純ちゃんの頬がオレンジ色に染まってる。
私と純ちゃんの目の前を通るたくさんの車。
私たちの関係を…
切れるはずないと思っていた絆を…
そのたくさんの車が、何度も何度も念をおして引き裂いてるみたいだった。
それこそ、もう二度と繋ぎとめることが出来ないくらい何度も。