Eleven days

「周平、どーなんだよ！！」





美穂が強口調で言ってきた。





すると里彩も、




「周平、あの反応見れば誰でも気付くと思うよ。」






なんと松口はもうあの時の里彩から言われてた時点で、すでに気付かれていたようだ。






松口は動揺しまくっていた。




「ん゛っ、 ん゛っ そんなわげ…… そんなことある訳ないじゃん。」




松口はもう発音すらままならない、しかも顔は真っ赤っかになっている。







「周平、もし里ちゃんがお前のことホントに好きだったらこんなチャンス二度とこないよ。」






里沙は問いかけるように言った。






松口は答えようとした、「里の事が好き」と、しかし何も言えず黙り込んでいた。







その時、里彩が




「周平じれったいよ、 もういいや、里ちゃんが周平のこと好きだったら言ってあげるからね。 じゃあねバイバイ。」




２人は行ってしまった。




里彩と美穂は松口から見ると怒っているように見えた。





しかし松口にとってどうでもよかった。




思わぬ形で理想の展開になり立ちすくんでいた。