Eleven days
でも松口は重要なことに気付いていなかった。




里に彼氏がいないからといっても、自分に気があるのかもおろか、自分を知ってるのかさえも分かっていないのだ。




それに気付いていない松口は、相当嬉しかったのだろう、ニヤニヤし続けている。






隣にいた際遠と瀬野はどん引きしていた。









「周平お前なんでニヤニヤしてんの?? キモいがらやめろって!!」 瀬野から言われた、松口は反論した。





「はぁ?? ニヤニヤなんてしてねーがら。」 自分の顔が自然に変化してるのに気付いてないのだろう。


「2人ともちゃんと応援しろって!!」 松口はこうまで言ってのけた。









もう瀬野と際遠は呆れるしかなかったのか、「それはお前だろ」と思いながらも、これ以上今の松口には無意味だと思い、応援をしていた。
< 9 / 52 >

この作品をシェア

pagetop