(禁断)瞳を閉じて。【完】
20ページある問題集の半分を終えた頃は、0時を回っていた。

私は「明日にしよ?」と、2人に声を掛けて、部屋に戻る事にした。

頷くも、ソファーで欠伸をして、今に寝そうな2人。

私は空き缶と、自分がお茶を飲んでたグラスをキッチンへと運ぶ。

もう両親は寝ただろうから、私は静かに片付けを済ませて、リビングに戻る。



「起きてー!」



空兄と陸兄を揺すって起こし、腕を引っ張りながら、リビングを出た。

玄関の横にある階段の明かりだけを頼りに廊下を歩き、陸兄を先に行かせ、空兄を上らせる。

…疲れた。

ここまで来るのに一苦労。

でもどうして、私はこの順に、2人を上らせたのだろうか―――…。



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