(禁断)瞳を閉じて。【完】
「海…」



涙が溢れるほど、嬉しい。



「泣かないの…!私までもう…っ…」



幸せになって、遥。

私も、空が大好きだって気持ちを胸に大切にしまって、1人ででも、幸せに生きて行くから。



「遥…泣き過ぎ…」



「あんたが言うか…っ!」



みんなが大好き。

遥と豊先輩が―…
美咲さんと洋介さんが― …
優君が―…
お父さんとお母さんが―…
陸兄が―…
そして、空が―…
幸せになりますように―――…。

私はその願いを夢に見ながら、そっと、目を閉じた。



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