(禁断)瞳を閉じて。【完】



「遅くなってごめん!;;」



「ううん。私が急に頼んだのが、悪いから…」



翌日、私は豊先輩と駅前で待ち合わせをした。

優君にメールをしたら、外せない講義があるらしくて、わざわざ豊先輩に連絡してくれたんだ。

遥にも、了解済み。

妊娠の事は、まだ言えなかったけど、申し訳なくてメールをしたら、≪豊ならどんどん使ってよ(笑)≫と、許してくれたんだ。

電車を乗り継いで4時間…本当に、ありがとう。



「この辺にあるの?」



「うん。ここからバスで二つ目にあるみたい」



私は豊先輩と、バスに乗って、産婦人科へと向かった。
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