(禁断)瞳を閉じて。【完】
「これ、可愛いね!」
「え…俺は白が良いと思うよ?」
昼過ぎ、私は車で来てる優君に甘えて、ショッピングセンターに来た。
赤ちゃんの服や肌着、ガードなど、必要な物を、いっさいがっさい揃えに来た。
私たちの目の前にあるのは、沐浴バス。
私はオレンジを指差したのに、優君は白を取ってしまった。
…運んで貰うし…。
わざわざ、付き合って貰ってる。
「白にするかな」
端から見たら、私たちは夫婦に見えるのだろうか。
いつか、空も誰かとこんな風に楽しく買い物をするの?
私の事……忘れちゃうんだよね。