(禁断)瞳を閉じて。【完】
貴方は優しい子だね。

ママ、嬉しいよ…。



「叔父さん、許された(笑)」



「わかったって(笑)」



陸兄と優君の楽しそうな声。

涙を拭い、大学を辞めた事、あの街で暮らして行く事を全て話した。



「―――頑張ったな、海。
頑張ったよ、海…」



肘つきに座り、私の肩を引き寄せてくれた陸兄。

頑張れたのは、優君や豊先輩のお陰。

そっとしておいてくれた両親のお陰。

でも、待っててくれて、認めてくれた陸兄にも、感謝してる。



「陸兄…ありがとう…」



「兄貴だからな」



「陸はアホだけどね」



否定はしないかな…(笑)
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