(禁断)瞳を閉じて。【完】
「そりゃあ、“タンキ・アホ・バカ”の兄妹だし!」



「「普通は否定するとこだけど!」」



私と優君は陸兄の腕を叩いた。



「――痛いからっ!!;;」



こんなにも楽しい時間は久しぶりで、顔の筋肉が痛くなった。

陸兄が優君と親友になってくれて良かった。

陸兄が空と同じように、私のお兄ちゃんで良かった。

“ママ、良かったね”――…。

…うん。

本当に良かったよ。

聞こえて来た子供の声に、私はお腹をそっと抱き締めた。

貴方が居たら、ママは幸せになれるね。

…ありがとう…。

ママを選んでくれて。




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